Story01:既存クラウドサーバを新規クライアントサーバに移行し運用までサポート。

ITSNの強みは、上流から下流までハード・ソフトを問わず、お客様の課題に向き合い徹底して「問題解決」に取り組める点にあります。ここでは、あるプロジェクトに奔走した社員の仕事内容を、当時の課題感とともにご紹介します。

MEMBER

村杉 和利(2019年中途入社)
テクニカルサポート部
テクニカルアカウントマネージャー
  • プロジェクトの概要

    既存のドキュメントがない状況下の難題案件に入札参加。

    当時私が担当したのが、既存クラウドサーバを新規クライアントサーバに移行する案件でした。このお客様には既にITコンサルが入っていて、移行に関する依頼先を選定するための入札案件に弊社が参加する形から始まったお取引きでした。
    このプロジェクトの一番の問題は、そのお客様企業が以前依頼していたベンダーが既存環境に関するドキュメントをほとんど残していなかった点です。これには私も驚きつつ「調査だけでも大変な仕事になりそうだ」とヒリつきながら要件定義を進めて入札に参加しました笑

    入札の際にはもちろんそのコンサル会社が、国が定めた170項目程もある要件にうちの提案内容が準拠しているかどうかを徹底的にチェックしています。既存環境調査において「ドキュメントがない」というのはかなり手こずる要因になりましたが、それも何とかクリアに入札にこぎつけたのは嬉しかったですね。

  • プロジェクトで大変だったこと

    入札準備だけで通常の5倍の工数。それでもやり抜こうと思った理由。

    入札要件をクリアするために、既存環境調査から必要機能のリストアップまで、トータルで通常業務の4~5倍くらいは手間がかかったと思います。
    本当に大変な仕事でしたが、それでも情熱をもって取り組めたのは、やはり「ドキュメントが残っていない」という理由のせいでお客様にとって本当に必要な支援が受けられないという状況を放っておきたくない、という思いが強かったからですね。私がITSNに入社したのも、そういった困っているお客様企業をなんとか助けたい、という思いがきっかけでしたので。ITSNなら提案できるソリューションの幅も広いですし、私以外にも頼りになるメンバーが多くいます。
    結果的には要件定義書の行数で言うと、通常のサーバーなら20項目程度で済むものが450項目にもなり、大変は大変でしたが、ITSNチームだからこそ乗り越えられた、と言えると思います。

  • プロジェクトを通じて得たもの

    お客様を含めたステークホルダーとの信頼関係構築が成功のカギ。

    プロジェクトを進める上で予め気をつけていたことでもありますが、振り返ってみて良かったと思う点は、お客様を担当している別会社のITコンサルの方々と密なコミュニケーションをとるようにしていた点ですね。
    もちろん単に「仲良くする」ということではなくて、お客様の課題に向き合い解決していくうえでのパートナーとして、同じ目線・同じベクトルで仕事ができる関係性を作ることが大切だと思っています。
    そのおかげでこのプロジェクトにおいても、ITSNからの提案を受け入れてもらいやすくなる状況をうまく作ることができ、かなりボリュームのある作業も円滑に進めることが出来ました。これはお客様にとってもメリットのあることなので、そういった関係を自分たちが主体となって作っていくことはかなり重要なことだと思いますね。
    その甲斐あって、運用フェーズに移ってからも円滑なサポートを継続的に提供できています。さらにお客様からの新たなご相談を頂くこともあるなど、ますます信頼頂けていると感じられるような関係性を築いていけていますね。その後のプロジェクトの学びにもなる非常に良いプロジェクトだったと思っています。

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